此経とは法華経。久遠の昔、真実の成道を達成された釈迦如来は法華経を説き明かし、如来寿量品に根本教義を詮顕された。そこでは真実の浄土は他処になくここに常在すと示す。こことは我等が住む娑婆、現実のこの世である。娑婆即寂光土。瓦礫(がりゃく)荊棘(けいきょく)の穢土(えど)・魑魅魍魎の不浄世界の娑婆が所期(しょご)の浄土であるという。釈迦佛・法華経は、娑婆を離れて浄土はないと教え明かされたのである。
不浄の地に浄花を咲かせ、苦悩の忍土を逃避せず楽土にしたてあげる。西方浄土などというのは仮言・幻想の産物と指摘し喝破もされた。求むべき理想はかなたになくここにある。これが釈迦佛・法華経の教旨であり、釈迦佛・法華経への絶対信が娑婆に浄土を築くのである。
最近、戒名(日蓮宗では法号)を必要としない方々が増えております。「意味がわからないから。」ということです。
今生と死後とで変わらないものがあります。それは魂です。
今生での身体に名前をつけます。私には“尾藤宏明”という名前があります。しかし、身体がなくなる以上、この名前は死後では使えません。
そこで、魂に新しく名前をつけます。これが戒名(法号)です。私の戒名(法号)は“尚明院日宏”です。この戒名(法号)にはたくさんの情報が込められております。今生での仕事、趣味、性格、人格、そして成仏への願いです。
戒名(法号)は、毎日の生活を浄土へと変える一つの手段です。「知らないからやらない。」、「わからないから関係ない。」という判断はおしまいにしましょう。