平成21年04月01日
布教「立正安国論」
天下の平安、静謐は、仏法に信順し正法を信受することによってもたらされる。すなわち正法の建立がその前提であり、逆にいえば邪法の根絶・謗法(ほうぼう)の禁断が要請される。
しかるに世間のありさまは「如来誠諦の禁(きん)言(げん)」に反逆し、「愚侶(ぐりょ)迷惑(めいわく)の麁(そ)語(ご)」に随順さかさまぶりである。この現実の願うべき世の太平を乱し、望むべき静謐を疎外する。
とまれ法の乱れは国の乱れである。このように日蓮聖人は考え「立正安国論」の趣旨はこのことを仏説にもとづいて論述したのであった。「如来誠諦」とは「法華経如来寿量品」の文、釈尊の金言をいう。本仏の金言は絶対順守が要請される。本仏釈尊の要請に応えることが、仏教者の当然の行為である。かくて、禁断謗法は当然の事なのである。

しかし、正法という正しい教えがありながら、それが宝箱の中に置かれたままではどうしようもない。これが現状である。何故なら、仏教者が伝えようとしないからである。私も含め、仏教者は正しい仏法を丁寧に教え伝えていかなければならない。

正に末法である。交通事故による死亡者よりも自殺者が多いのである。私も含め、仏教者は目を覚まさなければならない。

近いうちに、平々凡々とは生きていけない時代の波が、仏教者にも来る。その時に全ての仏教者が気がつくはずである。
立正安国論