平成21年03月01日
宗教「諸経与法華経難易事」
仏法と王法(世間法)は一体不可分の関係にある。その関係は、仏法が主体・中心であり、王法はその反映・影響である。それは、本末の関係である。
仏法の顛倒(てんどう)は、世間の濁乱(じょくらん)を招き起こす。体と影は不分で相即するのである。
仏法の混濁・迷妄はそのまま世間に反映して悪影響を与える。源流が濁っていれば下流が清いはずはなく、身が曲がっていては影がまっすぐなはずがない。この関係を日蓮聖人は「法定まり国清(す)めり」といわれる。ゆえに国土の平安は仏法の正しい安定によるのである。
かくて要するに宗教の邪正と国家の消長はそのままに対応し比例する。日蓮聖人の「立正安国」の主張はここに立脚する。日蓮聖人の一生の主張と課題と使命感をあふれさせた「立正安国」。「立正」の意味はことのほか深重(じんじゅう)である。

日本は政教分離という立場を取っている。しかしながら、政治を行うのは人間であり、政治家もまた何かの宗教・宗派・宗旨を持っている。少なからず宗教・宗派・宗旨の影響は受けており、それが政治に反映されていることは事実であろう。是非とも邪悪な宗教だけには影響を受けないでいただきたい。

しかし、仏法という正しい教えがありながら、それが宝箱の中に置かれたままではどうしようもない。これが現状である。何故なら、宗教者が伝えようとしないからである。私も含め、宗教者は正しい仏法を丁寧に教え伝えていかなければならない。

正に末法である。私も含め、宗教者は、檀家制度に甘えず、世襲制に甘えず、若かりし時に感じていた理想を求めて、布教に勤しみましょう。

近いうちに、平々凡々とは生きていけない時代の波が、宗教者にも来るでしょう。その時に全ての宗教者が気がつくはずである。
諸経与法華経難易事