佐渡配流の身の日蓮聖人を命を投げ出して庇護した阿仏房の妻千日尼宛の長い手紙の結文。
佐渡・身延の間をいくたびも往来した阿仏房。佐渡にあって苦境の日蓮聖人を懸命に護り助けた阿仏房。人生を信仰を語り明かした阿仏房。その阿仏房が死んだ。弘安二年三月二十一日である。
七月二日、子の藤九郎守綱は父の遺骨を首に掛け身延に登山し、日蓮聖人の草庵のかたわらに埋骨した。今年また七月一日、守綱は墓参に上山した。仏事を営み終えた守綱は、佐渡への帰途につく。島へ帰る子に、島で待つ千日尼への状を日蓮聖人はもたせやる。夫を亡くした妻の別離の悲しみを思いやり、はるばる登詣(とうけい)した孝子をたたえ、その母に、「子にすぎたる財なし」と書き付けた。それはあふれ出る慈愛の言葉であり、絶大の慰撫と激励であった。
今年の七月、私は父親になりました。娘の笑顔を見ると、法務の疲れなど一気に吹き飛びます。毎日、財(宝)であると痛感しています。
しかし、子供が親を殺し、親が子供を殺す事件が絶えません。事件の起こった家庭には必ず仏壇がありません。核家族化の影響です。
仏壇は大切です。毎日、仏壇の前で合掌し南無妙法蓮華経とお題目を唱えましょう。そして、子供の健全な心を養いましょう。